「ドラクエ9」「iPod」「ユニクロ」から「土間土間」「アスクル」「ダイソー」まで―― 成功企業の強さの秘訣を“絵”で読み解く!

「記事トレ!」日経新聞で鍛えるビジュアル思考法

ビジネスモデルを見える化する ピクト図解

板橋悟 著 1,575円(税込み)/ダイヤモンド社 四六判・並製・240ページ ISBN:978-4-478-01272-7 発売日:2010年2月18日(木)
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日経新聞で鍛えるビジュアル思考力日経新聞で鍛えるビジュアル思考力

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『ドラクエ9』がシリーズ最大のメガヒットになった理由とは?

――こう問われたら、あなたは何と答えますか? 商品が優れていたからでしょうか? もともと人気のゲームだったから?もちろんそれもあるでしょう。しかし、実はそれだけではありません。 本書の著者・板橋悟氏はリクルートで新規事業開発を担当していた当時、 優れた収益を上げている会社の研究を重ねることであるポイントに気づきました。 それは、「何を売っているか」と同じくらいに、「どうやって儲けているか」が大切だということ。 ただし、「儲けるしくみ(ビジネスモデル)」は目に見えません。 そのため、私たちにとっては理解しにくく、これまできわめて曖昧なものとされてきました。 本書で提唱する「ピクト図解」とは、目に見えないビジネスモデルをシンプルな“絵”として描くことで可視化する、 画期的な思考法です。 ルールは簡単。シンプルな絵記号(ピクトグラム)を用い、 あらゆるビジネスの骨格を成す「誰が」「誰に」「何を」「いくらで」の4要素を図にするだけです。 この手法を用いれば、『ドラクエ9』と歴代のドラクエシリーズとでは収益の上げ方がどう違うかも、 ご覧のとおり一目瞭然です。



また本書の後半では、このピクト図解を収益改善のためのアイデア発想ツールとして応用。 本書で紹介する2つの発想法を身につければ、 「A業界で成功したビジネスモデルを自社に応用できないか」「B社のヒット商品をヒントにして、 自社の商品ももっと儲けられないか」 と考えられるようになります。 どれほど画期的な商品であっても、またたく間に模倣されてしまうのが今の時代。 このビジネス環境で活躍するうえでは語学力や会計などの知識が求められますが、 それらと並んで、これからは「ビジネスモデルを見抜く力」こそが問われてくるでしょう。 来るべき時代の必須スキルを身につけるためのエッセンスが、この一冊に集約されています。

目次

<Part 1 ビジネスモデルを見抜く>
  • Chapter 1 ビジネス想像力クイズ
    • ビジネス想像力クイズ①――仲間探しに挑戦!
    • ビジネス想像力クイズ②――微妙な違いはなに?
    • ユニクロ、『ドラクエ9』の成功の裏にビジネスモデルあり!
  • Chapter 2 ピクト図解とは
    • ピクト図の描き方
    • ピクト図はビジネスの「レントゲン写真」
    • ピクト図解の3つのメリット
  • Chapter 3 ビジネスモデルを解読する
    • 代表的な8つのビジネスモデル
    • ビジネスモデル」と「収益モデル」
    • ビジネスモデルを解読する①――居酒屋
    • ビジネスモデルを解読する②――100円ショップ
    • ビジネスモデルを解読する③――雑誌の広告
    • ビジネスモデルを見抜くトレーニング法
<Part 2 ビジネスのアイデアを発想する>
  • Chapter 4 ダイアグラム発想法
    • ビジネスモデルを次々と生み出す「ダイアグラム発想法」
    • ビジネス事例からダイアグラム発想法を学ぶ
    • 新聞記事からダイアグラム発想法を学ぶ
  • Chapter 5 アナロジー発想法
    • ビジネスモデル応用力がつく「アナロジー発想法」とは
    • アナロジー発想のためのトレーニング
    • アナロジー発想法で業績を改善させたA社
  • Chapter 6 アイデアの風呂敷をたたむ
    • OBゾーンに入っていないかを考える
    • 目標数字に照らして考える
    • 実現可能性を考える
    • 3つの軸から風呂敷をたたむには?